オリ西浦に「タナボタ」の教え

2019年05月11日 13時00分

 オリックスが10日の楽天戦(ほっともっと)を一発攻勢で8―6と快勝した。3回に吉田正、4回にT―岡田、5回にはルーキーの中川がプロ初アーチを放ち、1点差に詰め寄られた6回には、二死三塁から高卒2年目の西浦颯大外野手(19)が右中間席にプロ初アーチを叩き込んでトドメを刺した。西浦は「一応、全力で走りました。久々のヒットがホームランでうれしかった。ボールは両親にあげます」と喜びを爆発させた。

 走攻守揃った野手として開幕一軍入りし、中堅レギュラーの座についた西浦だが、最近は結果が出ないことでスタメンを外れることも増え「めちゃめちゃしんどかった。不安が打席の中で迷いになっていた。これがきっかけになればいい」と目を輝かせた。

 西浦には明徳義塾時代の恩師・馬淵史郎監督(63)から教わった“金言”がある。それは「棚からぼた餠はラッキーではない」というもの。

 通常なら「労せずして幸運を得ること」として認識されることわざだが、西浦は「上にぼた餠があっても下でボーッとしていたら落としてしまう。でも届かなくても上に手を伸ばしていたら落ちてきたときにつかめる。これはラッキーではないんだぞ、と…。監督のその言葉はずっと胸の中にあります」と話す。

 常に準備をしていないとチャンスはつかめない。打撃不振でスタメン落ちしても西浦は準備を怠らず、再びめぐってきたチャンスで見事にメモリアル弾をつかみ取った。