巨人・岡本 本紙に「だからホームランは捨てました」宣言

2019年05月10日 16時30分

阿部(左)のアドバイスに耳を傾ける岡本

 巨人の主砲は大丈夫なのか…。首位を突っ走るチームの中で、いまひとつ元気がないのが岡本和真内野手(22)だ。今季はここまで33試合を消化し、打率2割4分4厘、7本塁打、21打点。なかでも持ち味の豪快な一発が4月19日の阪神戦を最後に16試合も出ていない。それでも当の本人はファンの心配もどこ吹く風。本紙の直撃に、若き4番打者が放った宣言とは――。

 新潟で行われた前夜のDeNA戦は打線が劣勢の展開をはね返して大逆転勝利を飾った。岡本も1安打1打点をマーク。だが、本塁打はまたしても出なかった。

 これで16試合、76打席無本塁打。主砲のバットに何が起きているのか…。

 ただ豪快なアーチを待ちわびるG党の心配をよそに、岡本自身は現時点では深刻に受け止めていないようだ。今回のDeNA戦の最中に「本塁打が出ていないが…」と直撃すると「そうなんですよ。打てなくなっちゃいました」とニヤリ。続けて「だからホームランは捨てました」と真顔で言い放った。

 巨人の4番が本塁打を“捨てる”とはいったいどういうことか…。そもそも岡本は「自分の長所」と本塁打への強いこだわりを持っていたはず。深く聞くと、岡本は打撃の現状をあっけらかんとした口調でこう打ち明けた。

「打球がなかなか上がらないんですよ。たぶん(スイングの)軌道の問題だと思うんですけどね。でもホームランを狙って上げようとすれば、きっとまた崩れる。今ね、打っている感じは悪くないんです。ヒットはそれなりに打てているし、打点もそれなりに稼げているし。だから『まあ、いいか。そのうち出るやろ』ぐらいに考えています」

 岡本によれば、今季は4月前半からポンポンと順調に本塁打が飛び出したことで「打てるやんか、と勘違いした」のだという。「振り返ったら、30発打った去年も狙って打っていたわけじゃないんですよ。それなのに気持ちよくスタートしたせいで自然と大振りになっていたんでしょうね」

 とはいえ、若い岡本がこうも平然としていられるのは頼れる先輩たちのおかげでもあると話す。

「(坂本)勇人さんや丸さんがメッチャ打ってくれますからね。みんな打てない中で自分も打てていなかったらもっと責任を感じていたと思うんですけど、今はいい感じに隠れられている。そこはすごく感謝しています」

 そうはいっても打率3割、30本塁打、100打点を叩き出した昨季の活躍があるだけに、G党は岡本の現状に寂しさを感じるだろう。それでも本人は「去年も最初はたいして打っていなかったはずですよ」と全く動じない。確かに本塁打数に限れば、昨年の同時期は5本。今季は2本上回っている(9日時点)。沈黙するGの主砲はいつ火を噴くか。