3試合連続背信の高橋光を二軍降格できない西武の台所事情

2019年05月09日 15時11分

7失点炎上した高橋光

 西武が8日のロッテ戦(前橋)に1―12の大敗。1分けを挟んで5連勝中だったロッテに今季初黒星を喫し、再び借金1を背負った。

 辻監督は6回8安打7失点で3試合連続背信の4敗目(2勝)を喫した先発・高橋光について「ああいうピッチングをしていたら、ずっと負け続けるやろうね」としながら、降板後にベンチで本人と話し合いの場を設けたことについてこう続けた。

「(ベンチでの話は)あいつのいいところは何だ、という話。オレが打者ならこういうのが嫌だよというね。それを生かさずして勝てないんじゃないの? せっかく速い真っすぐがあるんだから、それを生かすために変化球を使わないといけないし、変化球を生かすための真っすぐでしょ。良さをどう引き出していくのかということ」

 ここ3試合(計12回2/3)で計18失点と精彩を欠く高橋光は「カウントを悪くして弱気になってしまった。真ん中でもいいからストレートを『打てるなら打ってみろ』くらいの気持ちでいければ違ったと思う」と反省しきりだった。

 この試合(32試合目)でチーム総得点(167)を同失点(176)が上回った西武のチーム防御率は4・84(12球団ワースト)へと降下。特にここまでのべ8人の投手が11試合で5失点以上を献上している先発陣の防御率は5・15と深刻さを増しており、12球団屈指の打線が1試合平均5・22点の大量援護をしても大味な接戦に持ち込まれる展開を余儀なくされている。

 本来なら3試合連続背信の高橋光の二軍降格、再調整は免れないところ。しかし、エース・菊池が抜けローテーションに明確な軸を失ったチームは駒不足、日程上の理由などから一軍半クラスの投手をなだめすかし「もう一丁」のチャンスに浮上のキッカケを託すしかないのが現状だ。

 小野投手コーチが厳しい言葉で突き放したいところを、グッとこらえ「やってもらわないといけない投手。二軍調整は考えていないが、これから(登板時期を)考える」と高橋光のネクスト・チャンスを模索しているところに王者・西武の深刻な台所事情が反映されている。