セ令和完封第1号 中日・大野雄「奮起はノムさんのおかげ」

2019年05月08日 16時30分

2年ぶりの完封勝利を挙げた大野雄

 中日・大野雄大投手(30)が7日の広島戦(ナゴヤドーム)で今季3勝目を2017年9月6日の巨人戦(前橋)以来、2年ぶりの完封で飾った。赤ヘル打線を散発3安打に抑え、自己最多タイの13三振を奪う快投を披露。セ・リーグの令和完封第1号で、チームとしても今季初の完投&完封勝利となった。

 与田監督は「エースというのは一人で投げ抜いて勝利をもたらせば、みんなが助かる。(12連戦で)リリーフ投手がクタクタなので本当によく頑張ってくれました」と最敬礼だ。

 大野雄が奮起した裏には球界屈指の名将の存在があった。この日、地元東海テレビで中継された同戦に解説者として野村克也氏が出演したが、大野雄にはトラウマがあった。15年の球宴に選出されて第2戦(マツダ)に4番手で登板した際、西武・森に2ランを被弾。

「あの時は捕手がアウトコースに構えていたのに逆球でインコースに甘い球がいってしまった。それをテレビで野村さんが『この投手はどこに投げているんだ』と酷評していた。今までそれがずっと引っかかっていたので今日、またヘタな投球をしたらめちゃくちゃ言われてしまうと意識していた」(大野雄)

 野村氏はこの日の大野雄の投球について「いい球ですよ。これだけの球を投げると捕手のリードは関係ない。投手に好きに投げさせるだけ」「自分がもし(相手の監督を)やっていたら攻撃陣にどうアドバイスしたらいいんだろう? アドバイスのしようがないくらいいいピッチングをしている」と絶賛しまくった。

 この評価を知った大野雄は「マジっすか!? めっちゃ、うれしいですね。野村さんは同じ京都出身の大先輩で誇りでもあるし、球界の神様のような方。そんな方に大野雄大という名前を少しでも覚えてもらえたらうれしい」と目を輝かせている。9年目左腕は“ノムさん効果”で今後も快刀乱麻の投球を見せつけるつもりだ。