阪神・近本に“強行禁止令”

2019年05月07日 16時29分

 戦線離脱の危機だった阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)が6日のヤクルト戦(神宮)で「1番・中堅」としてフル出場した。5日DeNA戦(甲子園)の5回終了後に背中の強い張りのため途中交代。最悪の事態も想定されるなか、スタメンに名を連ねて安打まで放つなど鉄人ぶりをアピールした。

 試合後、近本は「しっかり野球ができるところを見せられてよかった。チームが負けてしまったので明日以降、勝てるように最善を尽くしたい」と7日以降の出場にも意欲満々。試合は2―4で落としたものの、矢野監督も「万全の状態でいけるときばかりではない。そのなかでどうやるのかも大事。今日は(患部を)気にしてプレーする姿はなかった」と評価した。

 走攻守に加えケガへの強さもある頼もしい限りの近本だが“強行禁止令”が出されているという。清水ヘッドコーチは「本人がいけると言ったので出場させた。いけるならいってほしい。(近本が)1番に入ると相手も警戒するので」と明かした上で「本当に無理だと思ったときはしっかり言ってこいと伝えている。一年を通して結果を出すことが大事。ここで潰すような選手ではない」と強調した。

 レギュラーを確約されていない若手選手ならばケガをおしてでも試合に出場するのが競争の激しいプロ野球の世界。これまでの阪神でも死球を受けて痛がる選手に金本前監督が「骨か?肉か?」とゲキを飛ばすなど多少の痛みは我慢するのが普通だった。しかし、近本は例外。それほどチームに欠かせない戦力になってきた証しでもある。不動のリードオフマンとなりつつある近本だが、そうした周囲の期待にも応え続けることはできるか。