原監督の大なた吉か凶か 巨人が異例の助っ人4人入れ替え 

2019年05月07日 16時30分

初回に先制2ランを放った坂本勇(手前)を出迎える原監督

 巨人は6日のDeNA戦(横浜)に10―2で圧勝し、試練の10連戦を5勝4敗1分けで勝ち越した。2本塁打、4打点と大暴れした坂本勇の活躍が光ったが、原辰徳監督(60)は試合前から大胆な“荒療治”を断行。不振のゲレーロとビヤヌエバの出場選手登録を抹消し、外国人同士で4人を同時に入れ替えた。この決断がどう作用してくるか――。

 10連戦を白星で締めくくった。打棒が止まらなかったのは坂本勇だ。初回無死一塁から左翼席へ先制2ラン。さらに6―0として、二死二塁で迎えた3回の3打席目はリーグ単独トップに立つ12号2ランだ。これで開幕から続く坂本勇の連続出塁は1964年の長嶋茂雄の32試合に並び、通算安打数も1754本となり、高橋由伸を抜き、球団単独6位に浮上した。

 殊勲の背番号6は「(10連戦は)キツかったですが、何とか勝ち越せた。まだまだシーズンは長いので体のケアをしっかりしたい」と前だけを見据え、原監督も「非常にいい攻撃で主導権を握ることができた。(坂本勇は)いつもキチンとニュートラルに戻してね。毎試合、いい形でゲームに臨んでいる」と目を細めた。

 指揮官はこの日、大きな決断を下していた。打率2割台前半に低迷していたゲレーロと新助っ人ビヤヌエバに二軍再調整を命じ、マルティネスとアダメスを今季初めて昇格させた。日本人の畠、北村の入れ替えも含め実に計6選手に及んだ。首位の余裕とはいえ、主力助っ人をまとめて二軍に送るのは異例だ。

 原監督は降格理由を「もう少し率がよくないとね。それと、やっぱり得点圏打率。ポイントゲッターであるというところでしょうね」と説明し「せめて得点圏打率が280(2割8分)ぐらいいってほしいね」と再起を求めた。両助っ人の得点圏打率は、ゲレーロが2割ちょうどでビヤヌエバは1割6分7厘。前日5日までの広島3連戦(マツダ)でのブレーキがトドメとなった。

 大なたを振るった効果はどう出るか? 球団スタッフからは「開幕当初、(4人の)外国人枠はゲレーロとビヤヌエバ、クックとメルセデス、ヤングマンの5人をどう回すかでいっぱいだった。ファームでくすぶる他の外国人選手たちにチャンスはないと思われていたけど、こうしてチャンスが回ってきたことはファームのガス抜きにもなったのでは?」との声も上がった。

 一方でチーム内からは「ゲレーロとビヤをスタメンで使わないまでも、一軍に置いたまま調整させて終盤まで代打待機させておいた方が相手は嫌かもしれない。何かの拍子に一発を打つ力はあるわけだからね」との意見もあった。

 指揮官の念頭にあるのは「監督が一番こだわるのは、相手がどういう打線が嫌なのか」(吉村打撃総合コーチ)。この日は坂本勇らの活躍で大勝を収めたが、助っ人砲2人が抜けた穴は今後にどう影響するか。