“炎上”十亀を先発起用する西武の苦しい台所事情

2019年05月07日 10時48分

 昨年のパ・リーグ覇者、西武が今年も「超・打高投低」で7日現在、勝率5割をキープしている。

 6日の楽天戦(メットライフ)に4―8と敗れ5割に逆戻り。「貯金1」の壁の前に3度はね返されている西武。辻監督は「コントロールが甘いと球威がある方じゃないから(打たれる)。真っすぐも高めに浮いていた。まずまず粘って投げていた」と6回途中3失点の先発・本田を評価。7回に3番手で登板し、一死も取れぬまま5失点を喫した十亀については「いい時の十亀はもっとキレもスピードもあるんだけど、ちょっと球威がないかな。まあ、いろいろ話はしてるよ。中(ブルペン)に入れるとか、次は1週間空けて先発させるとか…」と渋い表情ながら甘めのコメント。そのまま予定通り12日の日本ハム戦(札幌ドーム)に向かう方向性を示した。

 中継ぎで登板し一死も取れぬまま長短5安打を浴び5失点(自責4)した投手が6日後の試合に先発予定というのは不可思議な起用だが、先発投手の相次ぐ離脱、二軍に代わる投手がいない台所事情の西武ではこれも致し方ない。

 12球団屈指の打線はここまで31試合でリーグトップの166得点を稼ぐも、懸案の投手陣が同ワーストの164失点と、このアドバンテージをほとんど吐き出す勢い。シーズンに換算すると「756失点ペース」で昨年の「653失点」を100失点以上も上回る「超・打高投低」の編成となってしまっている。

 チーム防御率は12球団ワーストの4・64となっており、とりわけ先発陣の防御率5・02が12球団唯一の5点台。テコ入れしようにも人材がいない昨年以上に厳しい打線依存型の状況となっている。