広島サヨナラ劇勝 初回退場の緒方監督「よく勝ってくれた」

2019年05月04日 21時18分

退場を宣告された緒方監督

 逆境をはね返しての劇勝だった。広島は4日の巨人戦(マツダスタジアム)に延長10回の末、3—2でサヨナラ勝ち。サヨナラ打を放ったバティスタは「ああいうことがあったので、勝たないといけない気持ちだった」と話した。

「ああいうこと」が起こったのは初回一死。菊池涼介内野手(29)の打球を遊撃・坂本勇人(30)がグラブからこぼし、慌てて送球した球は高く浮いた。一塁手・中島宏之(36)はジャンプして捕球したが、足はベースから離れていた。

 その間に菊池涼は一塁に到達し、橘高一塁塁審はセーフの判定をした。直後に菊池涼は中島との衝突を避けようと体勢を崩されながらフェアゾーンへ。すばやく帰塁をしたが、その前に中島がタッチ。橘高塁審は判定をアウトへと変更した。

 公認野球規則5・09(b)(4)「例外」では「打者走者が一塁に走るときは、直ちに帰ることを条件としてならば、オーバーラン、またはオーバースライドして一塁を離れているとき触球されても、アウトにはならない」と規定されている。

 そのため緒方孝市監督(50)はすぐさまベンチを飛び出した。体勢の崩れていた菊池涼に二塁進塁の意図はなかったように見え、審判に説明を求めて指揮官は詰め寄ったが、審判の一人からリクエストをするよう薦められたという。

「プレー自体を検証してくれると思った」という緒方監督はリクエストを求めたが、判定は覆らず。指揮官は再びベンチを出て審判団に説明を求めたが、これが認められていないリクエスト判定後の異議申し立てと判断され、退場が宣告された。

 なおも指揮官は審判団に食い下がり、山田和利守備走塁コーチ(53)の制止されながらも言葉を荒げた。緒方監督の退場は2017年4月19日のDeNA戦(マツダスタジアム)以来の2度目。監督代行は高信二ヘッドコーチ(52)が務めた。

 この退場劇は試合開始の約15分後に起こり、広島は試合中に球団からセ・リーグへ意見書の提出を行った。試合後、緒方監督は「よく勝ってくれた。冷静になれなかったことは反省している」とコメント。それでも指揮官の熱き姿勢で3連勝を決めた広島。ここから一気にAクラス進出をうかがう。