広島のヒーロー・曽根は“赤いストレッチマン”

2019年05月04日 13時00分

西川の浅い左飛で果敢に本塁生還した曽根

 熱戦にピリオドを打ったのは“赤いストレッチマン”の足だった。広島は3日の巨人戦(マツダ)、3―3の8回、一死一、三塁のチャンスで西川が放った打球は浅い左飛。ここで広島は賭けに出た。三塁コーチャーの広瀬外野守備走塁コーチは左翼手・重信の捕球体勢が崩れているのを確認し、代走から途中出場の三走・曽根海成内野手(24)に「GO!」を指示。チーム一の快足を飛ばして決勝点をもぎ取った育成出身のプロ6年生は「浅くてもいける自信があった。良かったです」と笑顔を見せた。

 昨季途中にソフトバンクから交換トレードで加入して2年目。まだまだ広島では“隠れキャラ”的な存在だが、大阪市出身の曽根は移籍後2度目のお立ち台でも関西人の本領発揮(?)でファンのハートをつかんだ。インタビュアーから接戦の中でベンチでは何をしていたか問われると「ストレッチです」。代走で心掛けていることにも「ストレッチです」と返して鯉党の爆笑を誘った。犠飛で決勝点を叩き出した西川は「曽根さまに感謝です」と最敬礼。難しい判断で勝利を呼び込んだ広瀬コーチも「曽根を褒めてやってください」と持ち上げた。

 出番は代走や守備固めがメイン。それでも曽根はさらなる活躍に向けて「しっかりストレッチして、いつでも行けるよう準備します」と気持ちを引き締めていた。