阪神・大山悠輔内野手(24)がプロ初のサヨナラ打でチームの5割復帰に貢献した。3日のDeNA戦(甲子園)の延長10回、二死一塁でDeNA・三嶋から中堅フェンス直撃の適時二塁打。ナインからの手荒い祝福を受けた大山はお立ち台で「鳥谷さんのように長く試合に出続けられるように頑張りたい。今日のような試合を続けられるように頑張ります!」と声を張り上げた。

 劇的な勝利に矢野監督からも「ホームランのほうがよかったけど、ここぞという場面でしっかりした打撃をしてくれた」と絶賛された大山だが、チーム内で期待されているのが人気面での“4番定着”だ。現状、絶好調のドラフト1位・近本やイケメンのドラフト3位・木浪にグッズ売り上げでは押され気味。ただ、グラウンドでの活躍とともに人気上昇に向けてもここからが勝負どころだという。

「打点を稼いで勝ちに貢献すればファンからの支持が爆発的に増えるのが4番。4番に座っていたときの金本さんの人気はすごかった。今のところ得点圏打率が低い(試合前の時点で2割3分7厘)ので、今後それが改善されれば人気も出てくる。ファンからの人気でも長年トップの鳥谷さんを超えるような存在になってほしい」(チーム関係者)と求められている。

「結果的に勝ちにつながってよかった。ああいうところで打たないと意味がない。こういう一打を増やして信頼も増やしていきたい」と4番の自覚をにじませる大山だが、この調子で猛虎の“顔”にまで成長することはできるか。