ソフトB・大竹支える「千賀との独特な関係」

2019年05月03日 13時00分

ヒーローインタビューで涙ぐむ大竹

 防御率0点台ながら今季未勝利だったソフトバンクの2年目左腕、大竹耕太郎投手(23)が待望の白星を手にした。“5度目の正直”となった2日の楽天戦(ヤフオクドーム)で7回4安打無失点と好投。打線の援護は初回に今宮が放った適時打による“スミ1”だったが、甲斐野―森の鉄壁リレーにも助けられ、お立ち台では「きつかったけど…。粘り強く投げてきて…」と言葉を詰まらせ、男泣きした。

 開幕ローテ入りした投手で、大竹だけが白星に恵まれなかった。約1か月、周囲は何かと気にかけてくれた。中でも感謝しているのがエースの千賀だという。今季1勝ながら防御率0・72でリーグ2位の大竹は「キャンプから投球フォームを見て助言してもらったり、栄養学の本をもらったり、気にかけてもらっています。僕は『自分が自分が』というタイプではないので、千賀さんから話をしてくださるのはありがたい。今、いい投球ができているのは千賀さんのおかげ」と明かす。

 大竹がチーム内で仲良くしているのは武田ぐらい。「家とか、プライベートでもあまりしゃべらないんです」と口数の少なさを自覚する。そんな左腕をいい意味で「好奇心をくすぐる存在」と言うのが千賀で「アイツ、ホントにしゃべらないんですよ」と笑いながらこう続ける。「面倒見がいいというより、野球を自分なりに考えながらやっているアイツに、僕は興味があるんです。だからこっちから話を振る。切磋琢磨したいと思える存在だから」

 寡黙な後輩と、立場を気にせず好奇心旺盛に質問攻めにする先輩。一見かみ合いそうにないが、2人にしか分からない独特の空気感で高め合っている。