ソフトバンクの武田翔太投手(26)が1日の楽天戦(ヤフオクドーム)で危険球退場となった。2回無死一塁から、ウィーラーと対戦。この日の26球目となった147キロ真っすぐが抜けて、ヘルメットのツバ部分を直撃した。すぐに敷田球審が危険球退場を宣告。さらに、三塁側ベンチから楽天首脳陣とナインが飛び出す、物々しい雰囲気となり、両軍に警告試合が通達された。

 プレーボールからわずか20分、右腕のまさかの退場劇に鷹ベンチも大慌て。急ごしらえでマウンドに上がった2番手の川原は、ブラッシュとオコエに適時打を許し3失点。ゲームプランが大きく崩れたチームは、3回以降もリリーフ陣が追加点を奪われ、ソフトバンクにとって令和最初のゲームは波乱の幕開けとなった。

 悪夢の一球から暗転したゲームに武田は「インコースに厳しく投げなければ、という気持ちが強くなりすぎてしまい、ボールが抜けてしまいました。当ててしまったウィーラー選手に本当に申し訳ないです。先発を任されたのに早い回で降板することになってしまい、チームにも申し訳ないです」と責任を背負い込んだ。今季は開幕から安定した投球が続き、この日も初回を三者凡退スタートと調子に問題はなかっただけに、悔やまれる一球となってしまった。