ソフトバンク 故障禍対策に“昭和的”プラン

2019年05月01日 13時30分

1980年代から西武は温泉リハビリが定番

 パ・リーグ首位で令和を迎えたソフトバンクで、オフの過ごし方を見直す動きが出ている。今季は主力選手の相次ぐ故障に悩まされており、投手では昨季13勝の石川、同10勝のバンデンハーク、守護神・サファテ、野手では中村晃が開幕に間に合わず、シーズンに入っても柳田、グラシアルが離脱した。振り返れば、2位に終わった昨季も似たような状況で、厳しい戦いを強いられている。

 そこで浮上したのが、秋季キャンプの時期に温泉でオーバーホールするプランだ。首脳陣の一人は「オフの取り組みとして、昔のように10日間くらいトレーナー帯同で、ゆっくり温泉に漬かる時間をつくるのもありだと思う。そうでもしないと選手はしっかり休まない。うちのようなチームだからこそ、やったほうがいいんじゃないか」と真剣な表情で話す。

 故障者が相次ぐ原因には、ソフトバンクならではのシーズンの長さと、オフも練習ずくめになりがちなチームカラーが挙げられる。「143試合にCS、日本シリーズと、昨年でいえば11月まで160試合近く野球をやった。それがほぼ毎年だ。加えてチーム内の競争が激しい。オフも休むところは休むべきだが、練習をやりすぎているところがある」(チームスタッフ)

 近年のパ・リーグは大激戦で、優勝もしくはソフトバンクと優勝争いを演じたチームは翌年に決まって5位か6位に沈んでいる。ソフトバンクは豊富な選手層で過去5年をリーグ優勝3回、2位2回で4度の日本一に輝いたが、これにも限界はある。

 球団トレーナーが帯同して温泉施設で集中的にゆっくりする“昭和的”な取り組みは、現在でも広島が4泊5日ほどの日程で継続させている。かつては黄金時代の西武や落合監督時代の中日が行っていて、ソフトバンクも10年前に試みたことがあった。

 ネックは「その期間は自由を制限されるし、最近の選手は何日も休むことを嫌がる」(球団フロント)ことだが、深刻な故障禍となっては何かしら手を打つ必要はありそうだ。