中日・大野雄 今季2勝目の裏に“5センチ”の成長

2019年05月01日 13時30分

力投した大野雄

 昨年の苦労も無駄にはならなかった。中日・大野雄大投手(30)が巨人打線を7回5安打1失点に抑えて今季2勝目をマーク。平成最後の試合を好投で締めくくり「平成とともに自分も育った。最後の日で特別な感情があった。令和では、いっぱいドラゴンズが勝てるように戦っていきます」と力強く話した。

 昨季は7年ぶりに屈辱の未勝利に終わったが、今季は5試合で2勝1敗、防御率2・34。球速も150キロを計測するようになった。キャンプから阿波野投手コーチと取り組んでいるトレーニングの成果で「去年までより5センチぐらい前でボールを離せている。たった5センチだけど打者からすれば全然違うはず。今まではマウンドで力み倒すタイプだったけど、ボールを長く持てるようになったことで、ゆったりと投げられている」と明かす。

 新球チェンジアップの存在も大きく、投球だけではなく気持ちの幅も広げている。過去にも試したことはあったが、試合で投げるようになったのは今年から。大野雄は「去年はファーム暮らしが長かったから、じっくり取り組めた。まだほとんど投げてないので打者の頭にはないと思うけど、持っているというだけで優位に立てるし、これからはどんどん使っていこうと思う」と自信をみなぎらせている。

 この日は8奪三振の力投でチームの連敗を2で止め、勝率5割復帰に貢献した。「真っすぐに自信があるからこそ、こういう三振につながったと思う。去年までは点を取られたらどうしようと切羽詰まって焦っていたけど、自分自身を変に追い込まなくなった。ある程度の失点なら大丈夫だと思ってマウンドに上がっている」

 屈辱のシーズン未勝利から“5センチだけ”成長した9年目左腕が、今季は勝ち星を重ね続ける。