西武は24日のロッテ戦(ZOZO)に先発・本田の7回途中1失点の好投、主砲・山川の9、10号連弾の3打点などで4―1と勝利した。

 ロッテ戦はこれで前日23日の引き分けを挟み5戦4勝。依然、借金2を抱える昨年覇者にとっては計1勝9敗と分が悪い楽天(0勝4敗)、ソフトバンク(1勝5敗)の上位2強に食らいついて行くためにも落とせない相手となっている。

 辻監督は試合後「すごかったね。あの風であんなに飛ぶんだから、どれだけ飛んだのか…」と逆風の中、山川が放ったもう少しで場外弾となる推定飛距離145メートルの9号先制弾を振り返るなど、前日、5時間21分の延長引き分け試合を戦った翌日に勝利したナインの奮闘をたたえた。

 その一方で心配なのは、打率2割1分の主将・秋山翔吾外野手(31)だ。ここ5試合で22打数1安打(打率4分5厘)7三振と、浅村の抜けた「3番」への適応に苦しんでいる。

 この日も4打数無安打(3三振)と元気のなかった秋山はそんな流れもあってか、4年連続ゴールデン・グラブを誇る持ち味の守備でも4回にレアードの難しい飛球を一度はグラブに当てながらポロリ。名手に今季2つ目の失策がついた。

 辻監督は「あんな秋山、初めて見たね。いろいろと悩んでるんじゃない。それでもチームが勝てばね…。真面目過ぎるがゆえに冷静さを欠いているのかもしれない」。現状を気にかけながら、その浮上を信じて待つ構えを崩さなかった。