阪神・矢野監督のチームに好影響を与える「コップの水理論」 

2019年04月25日 16時30分

勝利投手の才木(右)を迎える矢野監督

 阪神・矢野燿大監督(50)が提唱する“コップの水理論”がチーム全体に好影響を与えている。

 24日のDeNA戦(横浜)は3年目の才木が6回途中1失点で今季初白星。打っては代打の陽川がダメ押しの今季1号ソロを放つなど開幕二軍組の活躍で連勝した。

 5カードぶりの勝ち越しを決めた矢野監督は陽川が打った際に胸を叩いておどける“ゴリラポーズ”を自らベンチ前で率先し大盛り上がり。「チームが苦しい状況でも楽しむことが選手の成長につながると思っている。オレもうれしい時は思い切り喜びたい」と笑顔で試合を振り返った。

 そんな指揮官は開幕前、ナインに「すべてのことは取りよう。コップに半分の水があって、この水が半分しかないと思う人がいれば、まだ半分もあると思う人もいる。大変か楽しみかは全部自分で決められること」と“コップの水理論”を説いていたが、今ではすっかり浸透している。

 すでにネット上などでは「今年も最下位決定」「暗黒時代の再来」などと厳しい指摘もされているが、これまでなら「やっぱりダメか」とへこんでしまうところ、ある選手は「負けが込んでいてもまだ4月ということでしょ。まだシーズン終了まで何か月もあるということ。もっと練習しろとか、外野はいろいろ言うけど気にしてない。陰ではやってますよ。勝っていけばそういった見方もなくなる。これからですよ」と前向き。

 フロント陣も「ウチはもともと発展途上のチーム。最大だった借金6はすべて巨人に6連敗したからで、他のチームには五分でいるという考えもできる」とまったく意に介さずにいられるところが頼もしい。

 これも指揮官の“コップの――”がチームに好影響を与えている証拠だろう。苦境でも常にプラス思考でいる、その意気や良し。周囲の鼻を明かすのはこれからだ。