巨人ドラ1・高橋は“意識高すぎくん”

2019年04月25日 16時30分

力投を見せた高橋

 新人王も夢ではない。巨人のドラフト1位左腕・高橋優貴投手(22)が首位攻防第2ラウンドとなった24日のヤクルト戦(神宮)で5回5安打無失点と粘投。2勝目を挙げ、チームを5連勝に導いた。毎回のように走者を背負う投球だったが、2回一死二、三塁で迎えた打席では先制打となる三塁内野安打でプロ初安打、初打点もマーク。原監督は無失点投球より、打撃に関して「執念でしたね。バッティングね。バットがボールに当たったのを初めて見たよ」と驚きの表情を浮かべた。

 開幕から無傷の2連勝ながら、全てが順調だったわけではない。デビュー戦となった4日の阪神戦(東京ドーム)では犠打を決められず「特練」を課された。この日は、次回登板が中5日で30日の中日戦となるため、5回102球での降板となったが「5回で102球は多いと思う。まだ課題があると思うので、もっともっとチームに貢献できるように」と反省も忘れない。

 ここまで結果が伴っている背景には職業意識の高さがある。きっかけを与えてくれたのが、八戸学院大(旧八戸大)の先輩にあたる西武・秋山だった。3月21日のオープン戦(メットライフドーム)で対戦し、3打数無安打2三振に抑えたが、高橋は「本当のプロを肌で感じました」と振り返る。「自分とは初対戦でボールの軌道も初見だった。秋山さんはマウンドから見て分かるくらい一球ごとに考えて打席に立っていた。あのレベルの方でもそこまで考えないとプロではやっていけない。自分も成長していかないと次に対戦した時は絶対にやられる」。2015年にシーズン最多安打の日本記録を更新した秋山の“すごみ”を見せつけられたことで、プロとして大切なことを学んだという。

 グラウンド外でも、常に頭の中は野球のことばかり。同僚投手も「食事に行っても高橋には『どんな気持ちでマウンドに立っているのか?』とか質問攻めにされる。ほとんど野球以外の話はしてこない」と証言する。巨人の“意識高すぎくん”は、今や5年ぶりのV奪回に欠かせない戦力だ。