主力が続々と戦線離脱のソフトバンク 絶対に負傷させられない選手とは

2019年04月23日 16時30分

プロ初勝利の泉(右)をねぎらう工藤監督

 ソフトバンクが22日のオリックス戦(東京ドーム)に3―1で逆転勝ちし、貯金を4とした。7回に内川の決勝ソロが飛び出し、2番手で登板したドラフト6位ルーキー・泉がプロ初勝利を挙げた。

 仙台→千葉→埼玉→東京と続いた長期ロードを5勝5敗で終えた工藤監督は試合後「よく乗り切ったと思います」と大きく息を吐いた。それも無理はない。この遠征前にグラシアル、柳田が離脱すると、福岡をたった12日以降はミランダ、福田、長谷川勇が登録抹消。17日のロッテ戦で右手甲に死球を受けた上林は、今も痛みをこらえながらプレーしている。

 さらにこの日は開幕4連勝中だった高橋礼までもが右肩疲労のため登録抹消。止まらない故障禍に指揮官は「とにかく今は、みんなが元気にプレーしてくれることが何よりも大事」と祈るようにタクトを振っている。

 そんな状況で21日には初スタメン初本塁打を放った周東、同じく初猛打賞の三森、この日の泉など若手がピンチを救っている。これには球団内からも驚きの声が上がる。

「絶対に代えの利かない柳田が離脱した時点で低迷を覚悟した。だが、結果的にカバーできている。柳田抜きでこの戦いをしているのは本当にすごい」。柳田不在の中で予想以上の奮闘。チームが手応えを感じる一方で、今後、最悪のシナリオを迎えないために警鐘を鳴らす声もある。

「甲斐と今宮の2人がいなくなったら、さすがに取り返しがつかない。守りの要で投手陣の信頼が厚い。フル出場できて2人の穴を埋められる現有戦力はいない。首脳陣は今まで以上に目を配る必要がある」

 開幕から1か月がたち疲労蓄積が濃くなる時期。扇の要・甲斐と内野をまとめる遊撃手・今宮の故障予防こそが最優先と捉えられている。

 巨大戦力にも限界はある。止まらない故障禍を鷹は乗り切れるか。