最下位に沈む阪神の総帥・藤原崇起新オーナー(67)が、現場に猛ゲキを飛ばした。21日の巨人戦(甲子園)も打てず守れずの敗戦で、開幕から巨人戦6連敗を喫するなど屈辱続き。矢野監督も「強く気持ちを持って戦っているが、その中で結果が出ないのは監督として俺の責任」と頭を悩ませるばかりの状況だ。

 そんななか打開策を提言したのが藤原オーナーだ。苦境が続くチームに「選手はあれだけ練習してきた。自分のやってきたことを信じれば道は開けてくる」とエールを送る一方、監督、選手らに“座右の銘”のススメを説いた。

「いろいろスタイルはあると思いますが、たとえば座右の銘。苦しいときにこの言葉を思い出すというが、そういう言葉を自分で選び出して乗り越えていくことが大事」

 自らの原点ともいうべき文言を見つけることでブレない心を身につけろというわけだ。

 必死にシーズンを戦うチームにとってはまさかの助言となったが、電鉄本社では現場畑を歩き成果を出してきた藤原オーナーならではの言葉。緊急補強の可能性について「(戦力は)十分ですよ。みんなすごいメンバーですから」と否定した総帥の言葉は現場にどう響くか。