ソフトバンク周東が躍動

2019年04月21日 22時40分

5回に3ランを放った周東

 ソフトバンクの育成出身2年目・周東佑京内野手(23)が21日、西武戦(メットライフドーム)でプロ初本塁打を放つなど、16―5の大勝に攻守で貢献した。

 チーム屈指の俊足で春季キャンプ、オープン戦とアピールに成功し、3月に支配下登録。主力外野手に故障が相次ぐ中、巡ってきたチャンスをものにした。

「2番・左翼」で初めて先発起用され、5回の第4打席で右翼席へ初安打となる1号3ラン。「めちゃくちゃ気持ちよかったです」と跳びはねるようにダイヤモンドを一周した。

 1年目の昨季はウエスタン・リーグの盗塁王に輝き、30メートル走のタイムは3秒86を誇る。サッカー界の世界最速フォワードのオーバメヤンが3秒7で、あのウサイン・ボルト氏が世界記録を樹立した際の30メートル到達地点タイムが3秒78。“鬼脚”が自慢の男は守備でも輝きを放った。

 3回の金子侑の三塁ファウルゾーンへの飛球、5回の源田の三塁線を破る当たりに猛チャージ。金子侑は左邪飛に仕留め、俊足の源田をシングル安打で食い止める攻守を連発した。

 これには工藤監督も「彼だから追いついてくれる」と目を細め、「また次も使いたいと思わせてくれた」と新戦力の輝きをたたえた。

 待ちに待ったプロ初スタメンで気合十分だったが、他にも燃える理由があった。群馬・東京農大二高で3年時に主将を務めた周東。同じ群馬には1学年下に、前橋育英の2年生エース・高橋光成がいた。「公式戦で8打席対戦して、5三振でした。夏は決勝で負けました」。その年、全国制覇した右腕との対戦は今でも鮮明に記憶している。

「でも、今なら僕の方が勢いあるんで(笑い)。何とか…打ちたい」。この日の西武の先発は、その高橋光だった。燃えないわけがなかったが、結果は2打数無安打。プロでのリベンジは今後にお預けとなった。