阪神は20日、巨人戦(甲子園)に0―2と完敗した。198センチの長身右腕・ヤングマンの前に打線は再三好機を作りながらも、結局は散発4安打の零封負け。これで対巨人は32年ぶりの屈辱となる開幕5戦5敗となり、借金は今季ワーストの5、広島に並ばれて最下位に転落した。

 矢野燿大監督(50)は「2度のチャンスで点を取れなくてこういう流れになった。ヤングマン? 言い訳にはならない。結果を受け止めてまた頑張るしかない。毎日の結果を踏まえながら前に進んでいかないと」と言葉を絞り出した。

 この日は阪神前監督の金本知憲氏(51)が昨年の辞任以来、初めて解説者の仕事で球場入り。昨年21勝39敗2分けと“鬼門”となった本拠地・甲子園で、今季早くも2勝6敗と低迷するチームに「選手個々がしっかり頭を使って考えて、強い気持ちを持ってやっていってほしい」とエールを送ったが、まだまだ苦戦は続きそうだ。