巨人 クック炎上でマシソン待望論

2019年04月18日 16時30分

石原に決勝打を浴びたクック(右)

 手痛い敗戦だ。巨人は17日の広島戦(熊本)に4―5で逆転負け。4カード連続で勝ち越しなしとなった。誤算だったのは新守護神のライアン・クック(31)。2点のリードを守れず、3失点で来日初黒星を喫した。今季の最重要課題であるブルペン陣の不安を露呈した形で、難病から這い上がる鉄腕の復帰待望論も起きている。

 熊本に集結したG党の歓声が悲鳴に変わった。2―2の8回、丸が均衡を破る5号2ランを右翼席へぶち込んだ。古巣にかました鮮烈な一撃で、ベンチも球場もお祭り騒ぎ。ムードも最高潮の中で迎えた4―2の9回に悲劇は起きた。

 満を持してマウンドに送り込まれたクックが大乱調だった。いきなりの連打で無死一、三塁とされ、内野ゴロの間に1点を献上。二死後に自らの暴投で傷口を広げ、菊池涼に右越え適時二塁打され同点に。石原には失投を中前へ運ばれ、逆転を許した。

 味方の反撃も及ばず、敗戦投手となったクックは「ボール自体は悪くなかったが、コーナーにしっかり投げるべきだった」と悔しさを口にした。助っ人右腕にとっては6戦目で初の救援失敗。だが、首脳陣に焦った様子はなく、原監督は「こっちのいいパターンのなかで守り切れなかったというところですね。(クックは)用心深く、丁寧にということを付け加えればいいですね」と淡々と振り返り、宮本投手総合コーチも「結果が悪かったけど、こういうこともある」と語った。

 ただ、救援陣では中川が8戦無失点と好材料もあるが、3番手で登板した吉川光も1―2の7回に同点打を浴びた。結果的に、V方程式の2人が4点を献上した形だ。
 昨季20敗を喫したブルペン強化へ、今季はドラスチックに陣容を刷新した。だが、大江や坂本工ら若手はチャンスを生かせず早くも抹消となるなど、依然として手探り状態が続く。そうしたなか、早期復活が望まれているのがスコット・マシソン(35)だ。昨年8月に左ヒザのクリーニング手術を受けた後に感染症のエーリキア症を罹患し、体重が約10キロ落ちるなど大幅に出遅れた。それでも過酷な闘病生活を経て、現在はブルペン投球を行うまでに回復してきた。

 チームスタッフからは「今年のブルペンのメンバーが若返ったのは、来季以降も見据えてのことだと思うけれど、経験豊富で精神的支柱でもあるマシソンがいないのはやはり大きい。無理をさせるわけにはいかないが、何とか早く帰ってきてほしいよ」と切実な声も出ている。

 昨季までブルペンの中心にいたマシソンは回復途上。上原のほか、先発再転向となった澤村も二軍調整中でカミネロは退団した。

 宮本コーチはマシソンの復帰のメドについて「まだまだそんな状況じゃない」としたが…。マシソン合流となれば、現在5人でやりくりしている外国人枠(4人)はさらに難しくなる。V奪回へ、避けては通れないブルペン再建。いずれにしても首脳陣の悩みは深まりそうだ。