巨人・原監督痛い 吉川尚が腰痛で離脱

2019年04月15日 16時30分

登録を抹消された吉川尚。開幕から絶好調だったが…

 巨人が14日、ヤクルトとの首位攻防戦(東京ドーム)に6―11で大敗し、2連敗で3位へ転落した。中軸の丸、岡本、ビヤヌエバに一発が飛び出すも、投手陣がメッタ打ちされ、5年ぶりの2試合連続2桁失点。投壊状態のチームに、ダブルパンチとなったのは開幕から絶好調だったリードオフマン、吉川尚輝内野手(24)の戦線離脱だ。この日、腰痛のため出場選手登録を抹消され、レギュラー定着へ“限界突破”の猛トレを求める声が出ている。

 試合は序盤から激しい空中戦となった。先発の畠が3回までに青木のソロ、西浦の3ランなどを浴びて6失点KO。それでもG打線は必死に反撃し、初回に岡本の5号2ランで一時逆転すると、4点ビハインドの3回に丸とビヤヌエバの2ラン2発で同点に。3、4、5番の一発攻勢で食らいついたが、救援陣が踏ん張れない。

 5回には2番手・宮国が村上のソロなどで3失点。4番手の桜井も2点を失い、終わってみれば今季ワーストの17安打を浴びて2戦連続で11失点を喫した。原監督も「これだけのヒット、点数は普通じゃないわけだから。異常なんだからね。次、普通にしなきゃいけないね」と表情を曇らせた。

 惨敗に輪をかけて痛手となったのは正二塁手の離脱だ。指揮官は開幕前に吉川尚を「1番・二塁」に指名し「1年間戦っていってもらいたい」と明言。3年目の新切り込み隊長も起用に応え、試合前までリーグトップの打率3割9分、出塁率も同3位の4割3分2厘をマークしていた。しかし、前日まで2戦連続でスタメンから外れ、この日に抹消。指揮官は「早めに帰って来てもらいたいという気持ちと、しっかり治してきてというところと半々」と複雑な胸中を明かした。

 吉川尚は春季キャンプ中にも腰を痛め、一時は別メニューで調整。シーズンに入っても首脳陣は途中交代させるなど負担を減らしながら回復を待ったのだが…。

 広大な守備範囲を誇る背番号0の素質と能力は誰もが認めるところ。そのなかでもネックとされてきたのが“脆弱ぶり”だった。昨季の離脱はヘッドスライディングによる骨折だったが、入団1年目の新人合同自主トレは「上半身のコンディション不良」でいきなり出遅れた。

 状態が回復した後も、ファーム首脳陣は「スカウトから『大学時代(中京学院大)、彼はそこまで追い込む練習をしてきていない』と聞いていたので練習量をセーブした」と細心の注意を払い、チーム内でも「尚輝が1年間レギュラーで戦うために必要なのはケガをしない体づくり。試合で100の力を出すには普段の練習から120ぐらいでやらなきゃ、とっさには出せない。普段は80くらいで練習しているし、またケガをするのはもったいない。自主トレでもそういう意識を持って練習することが大事」と指摘されている。

 投手陣の再建も急務ながら、強固なセンターラインから重要ピースが欠けた原巨人。この難局をどう乗り切っていくのか――。