阪神・不振の4番大山に中村紀洋氏がエール 「開き直ることも必要」

2019年04月16日 11時00分

今季4番に座り続ける大山

【楊枝秀基のワッショイ!スポーツ見聞録】阪神の若き4番・大山悠輔内野手(24)に“先生”からアドバイスが届いた。昨季中に大山が参考にしていたという元近鉄の4番・中村紀洋氏の野球理論をまとめたユーチューブ動画「N's method」を運営する本人がエール。自身の体験などを交え、率直な思いを語った。

 大山は開幕からセ・リーグ各5チームとの対戦が終わり、58打数13安打の打率2割2分4厘、1本塁打、4打点の成績。それでも11日のDeNA戦(甲子園)では今季1号本塁打を放つなど、徐々にではあるが調子を上げてきた。矢野監督の我慢の起用に応えるべく、虎の4番ロードを一歩ずつ歩んでいる。

 そんな姿は、4番として数々の修羅場をくぐってきた中村氏にはどう見えるのか。自身の動画を閲覧する“教え子”に送られた言葉はこうだ。

「確実に言えることは、結果を求めて当てにいくようなバッティングだけはしてほしくないということです。ある意味、開き直ることも必要だと思いますよ」
 もともと、中村氏は大山に対し「潜在能力が高い」と今後の伸びしろが十分にあることを認めている。だからこそ、結果を追うあまり小さくまとまらず、スケールの大きい打者であり続けてほしいと願うのだ。

 成長の兆しはある。14日の中日戦(甲子園)、大山は2安打。両方ともバットの先でとらえた打球ではあったが、しっかりスイングしたからこそ安打になった。特に7回二死一塁で谷元から放った左越え二塁打は、強く振っていった証拠だ。

 それでもまだ、真の4番への道が険しいのも事実。中村氏自身も入団10年目の2001年、打率3割2分、46本塁打、132打点を記録してようやく「バッティングに関してはこの形でやっていこうというものがやっと見えてきた」と成長を自覚した。凡打を繰り返してもブレずにフルスイング。その結果、4番の境地に達した。だからこそ「プロで4番というのは普通じゃない。まして阪神となればなおさら。それはカベはあります」と大山の今後に期待を込めた。

「打てなかったら、それはやじられる。その代わり、ひとたび打った日には世界一のバッターのように称賛されるんですよ、阪神の4番は」

 中村氏のエールは大山の耳にどう響くか。