阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(24)が12日の中日戦でプロ初安打を放った。5点ビハインドで迎えた7回無死一塁の場面で代打として打席に立ち、カウント1—1からの3球目を強振。虎党の大歓声の中、打球はポトリと中前へ。背番号0は一塁上で両腕を力強く一塁ベンチへ向けて突き上げた。

「オープン戦ではできていた積極的な打撃ができたと思う。(18打席は)長かったとも短かったとも思わない。(ガッツポーズは)本当にずっと(安打)が出なくて苦しかったので」と安堵の表情で振り返った。

 この日プロ初の猛打賞をマークしたドラフト1位・近本も「僕もめちゃくちゃうれしいです。木浪の今日の雰囲気なら打てるなという感じはあった」と我がことのように喜んだ。ベンチから戦況を見つめた矢野監督も「シーズンで苦しんだ分、これから前に向いていく1本になった」と目を細めた。