西武の守備職人・源田壮亮内野手(26)が6—7で敗れた9日の楽天戦(大宮)でキラリと光る“職人技”でピンチの芽を摘んだ。

 場面は8回の守備。一死から四球で出塁した楽天・田中和が平井から二盗を敢行したシーンだった。岡田からのショートバウンド送球をセカンドカバーに入った源田がグラブを低い位置で固め、最短距離で滑り込んできた田中の足にタッチに行ったが、判定は「セーフ」。すぐさま源田はベンチにリクエストの要求をアピールし、辻監督がこれに呼応。審判団による検証の結果、数分後「アウト」に覆った。

 ビデオ映像には田中のスパイクがベースに到達する寸前、タッチまでを想定した源田のミットが難しいショートバウンドを捕球し、そのまま走者のスネ付近をタッチする完璧な流れが記録されていた。

 黒田内野守備・走塁コーチも「(ショートバウンドを)グラブを大きく動かして捕りたいところを我慢して、そのまま(タッチに)行った。素晴らしいプレーだった」と最敬礼した。