阪神・矢野燿大監督(50)が8日、9日のDeNA戦から始まる本拠地・甲子園での戦いに向けて「もう一回、開幕という気持ちでまたスタートできる」と強調。今年こそは聖地を“鬼門”にしないつもりだ。

 昨季は地の利があるはずの甲子園で、21勝39敗2分けと大きく負け越した。17年ぶりの最下位転落の要因ともなっただけに、指揮官は「去年(甲子園で)勝てていないことは分かっている。だからこそ勝ちたい。自分たちの野球をやって結果、勝つことがファンの人に喜んでもらうことにつながる」とキッパリ。初戦から勝ち星をつかむためにも、勝ち越した前カードの広島戦からさらなる打順改造にも着手する考えだ。

 ナインも気持ちは同じ。初戦の先発を託される移籍1年目のオネルキ・ガルシア投手(29)は、甲子園での投手練習で入念に調整し「(中日だった)去年は敵だったけれど、今年は応援してもらえる。力になると思う。勝利のためにやるだけ」と腕をぶした。

 11日の3戦目で今季初先発する秋山拓巳投手(27)も「自分から攻めていく中で、感覚をつかんでいきたい」と本拠地開幕に合わせて再改良されたマウンドでの快投を誓った。