「天才打者・内川聖一」が貫く仕事の流儀

2019年04月08日 16時30分

待望の1号ソロを放った内川

 ソフトバンクが7日のロッテ戦(ヤフオク)に11―1で快勝した。昨季12球団トップの202本塁打を誇った重量打線が15安打7本塁打と大爆発。序盤に柳田、デスパイネ、内川のクリーンアップ揃い踏み弾で主導権を握ると、8回には松田宣、上林、釜元、福田にも飛び出して球団タイ記録の1イニング4発で試合を決めた。

 待望の今季1号となったのは、試合前まで打率2割1分9厘、1打点と低迷していた内川聖一内野手(36)だ。「当然0よりも1の方がうれしいですからね。(スタメンで)打ってないの、俺と(甲斐)拓也と牧原だけだって思ってましたから、1本出てよかったです。僕みたいなタイプが2割ちょっとで0だったらね…」と苦笑いを浮かべながら安堵した。

 そしてこのコメントこそが「天才打者・内川聖一」ならでは。内川はネガティブな情報を一切遮断することがなく「僕、必ず電光掲示板を見るんですよ。いい時も悪い時も。もちろん見たくないような成績の時もありますよ。でも、僕はすべてを受け止めて打席に入るようにしている。どんな状況でも(一喜一憂せずに)打ちたいんです。だから、どん底でも見ますよ」という。

 打撃成績が詳細に表示されない地方球場などは別だが、内川は必ず自身の数字を確認して打席に入る。人それぞれだが、気がめいるような情報はできれば入れたくないのが普通だろうが、内川は意図的にそうはしない。どんな時も冷静に勝負強い――。そんな内川の代名詞ともいえる打撃は、独特の思考とルーティンによって鍛えられたメンタルのたまものなのかもしれない。

「僕は何度も野球を裏切ったし、やめようと思ったこともある。ほんとは弱いんですよ、僕」。追い込まれて追い込んで強くなってきた男は、これからも流儀を貫く。