阪神・西が12球団一番乗りの完封 球団側が着目する“広い人脈”

2019年04月08日 16時30分

阪神1勝目のウイニングボールを手にした西。左は矢野監督

 FAで加入した阪神・西勇輝投手(28)が7日の広島戦(マツダ)に先発し、12球団一番乗りの完封で移籍後初白星を挙げた。続投を志願し140球の熱投を披露すれば、打線も球団ワーストとなっていた開幕から3得点以下&1桁安打の連続試合を「8」で止める13安打9得点で援護した。見事な快投劇を披露した西だが、チーム内からはその“人脈”に熱視線が注がれているという。

 初回に招いた一死満塁のピンチで松山を注文通りの併殺に仕留めて好発進を切ると、テンポのいい投球で広島打線を寄せ付けなかった。

 2回以降は走者を背負いながらも危なげないマウンドさばきでゼロ行進。志願の続投による完封勝利とこれ以上ない形で移籍後初勝利を手にしたものの「チームが勝つことに意味がある。(続投は)自分のわがままでいかせてもらった。9点も取ってもらったら完投するのは当たり前。今後も責任を持ってマウンドに上がり続けたい」とサラリと話した。

 それでも矢野燿大監督(50)は「文句なしというかね。いい意味で投球を楽しめている。西を見て若いやつが勉強できたりとか、影響を及ぼすことができることも大きい」と大絶賛だ。

 FA戦士の名に恥じぬ活躍ぶりを披露した西だが、その冷静沈着な投球とともに球団側が着目しているのが“人脈”だ。

 球団幹部は「巨人の菅野と自主トレをしたりととにかく球界の交友関係が広い。向上心が高くいろいろな選手から刺激を受けているんだろう。自主トレを一緒にするなど、うちの若手投手にも還元してもらえればありがたい」と声を大にする。

 オフには3年連続で巨人・菅野と合同自主トレを敢行。今季から日本ハムに加入した金子をはじめ、外国人選手とまで親交があるなど球界を代表する選手と時間をともにすることで自らも一流の仲間入りを果たした。

 一方、藤浪、才木、小野、望月ら期待されていた若手先発陣は現在揃って二軍調整中。球団側としてはそうした若手の今季中の台頭を望みつつ、早くもオフの自主トレを見据え人脈を活用した“西塾”へ参加させることを熱望しているという。今後もフル回転する意気込みの西だが、期待は膨らむばかりだ。