菅野が描く「今季の青写真」巨人日本一から世界一へ!

2019年04月06日 13時00分

完投で今季初勝利の菅野は渾身のガッツポーズ

 さすがはエースだ。巨人の菅野智之投手(29)が5日のDeNA戦(横浜)で初回に2本のソロを被弾しながら137球を投げ抜き、完投で今季初勝利を挙げた。チームに6連勝をもたらした右腕は「日本のエース」としての役割も正面から受け止め、今季の青写真を描いている。

 鬼の形相だった。1点リードの9回、先頭の筒香をこの日最速タイとなる152キロ直球で追い込み、最後は148キロ直球で空振り三振を奪うと、グラブを叩いてほえた。初回に通算6本目となる特大のソロを浴びたこともあり「より気合が入りました」。最後はロペスを152キロ直球で中飛に仕留め、菅野は今季初勝利を完投で飾った。137球を投げ抜き「監督が求めている野球をするのが選手の仕事。最後まで集中力を切らさず、自分自身でもよく最後まで投げられたなと思った」。

 原監督の頭の中にも、続投以外の選択肢はなかったという。「スタミナに関しては絶対的なものを持っている。まだまだ余力というか、そういうものを残している。あの辺は強さを感じますね。うちの若い投手たちも見習ってほしい」と全幅の信頼を寄せる。

 菅野の熱投に球場の関係者席でもう一人、目を細めたのが侍ジャパンの稲葉監督だ。2020年東京五輪の会場となる横浜スタジアムを視察に訪れた侍指揮官は「特に今日は菅野選手。私が監督になってから一度も代表に入ってもらってない。これからの大会を優勝するためには経験のある選手が必要。その点でも菅野選手の状態を見させてもらいたい」と試合前から期待を寄せ「状態は普通。良くもなく悪くもなかったけど、その中で自分の投球ができている。さすがだなと思った」とうなずいた。

 菅野は昨年11月の日米野球をへんとう手術のため辞退した。17年3月のWBCを最後に丸2年間、侍ジャパンから離れているが、関係者を通じて今年11月に台湾で開催される「プレミア12」への招集をすでに内諾。プレミア制覇から東京五輪金メダルまでの青写真に照準を合わせている。菅野は今季の目標にチームの日本一を掲げており、場合によっては日本シリーズ第7戦から“中5日”で11月2日開幕の「プレミア12」に臨むことになるが、今年はそれを踏まえて体づくりに臨んだ。

 菅野の頑丈さにはメジャー球団も注目する。ア・リーグ球団の極東スカウトは「菅野はこの2年間、登録抹消がない。最後の16年8月の抹消も左足親指の血豆によるもので大きなケガではない。体の頑丈さは高く評価されている。(大型車の)ハマーにターボエンジンを積んでいるようなものでモンスターだ」と舌を巻く。折り紙付きの無尽蔵のスタミナで、菅野は巨人、さらに日本のエースとして頂点を目指す。

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