不振の後輩に手を差し伸べ…千賀に鷹エースの自覚

2019年04月06日 13時00分

千賀は9回を投げ切り、エースの務めを果たした

 開幕から負け知らずだったソフトバンクが5日のロッテ戦(ヤフオクドーム)に延長10回の末、3―7で敗れた。それでも先発の千賀滉大(26)は9回3失点、12奪三振と力投。大黒柱の気概を見せた右腕に、工藤監督は「調子自体は良くなかったが、長いイニングを投げるというのが本人にもあった。今後も悪いなりに何とかするという意識で投げてもらいたい」と期待を寄せた。

 千賀が9回を投げ切ったのは、昨年8月17日のオリックス戦以来で通算4度目。過去3度はいずれも大差の展開だった。「リリーフのことも考えて最後まで行くつもりだった」というエースの自覚から階段を一つ上がった形で、育成時代から指導に当たってきた倉野投手コーチも「これまでは照れ隠しで誤解を生むような言葉を発することがあったが、最近は軽はずみな言動がなくなった。精神的に成長している」と目を細める。

 グラウンド外でも成長をうかがわせることがあった。今春キャンプ終盤の2月27日、千賀は田中正義投手(24)を食事に誘った。「自分から何か意図を持って後輩を誘ったのは初めてかも。自分なりに正義の気持ちを考えて声をかけた」

 ドラフト1位で入団しながら結果が残せず、不退転の覚悟で3年目のキャンプに臨んだ田中は翌日から右肩の炎症でリハビリ組に合流することが決まっていた。「何か手を差し伸べられたらと思った。少しずつそういうことにも気を使えるようになったのかも」。故障に悩まされた自身の経験を思い返しながら、後輩の気持ちに寄り添った。

 ここまで勝ち星こそないが2試合で計15回を投げて防御率1.80。快進撃の準備は整っている。

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