嫌われ役も辞さず…阪神・メッセンジャーは“青い目のアニキ”

2019年04月06日 13時00分

日米通算100勝のメッセンジャーは代打逆転弾の中谷を手荒く祝福した

 巻き返しのきっかけとなるか――。阪神が5日の広島戦(マツダ)に3―2で逆転勝ち。連敗を4で止めた。貧打解消の“切り札”として今季初めてスタメン起用された鳥谷敬内野手(37)が初回に先制劇を演出するなど、打線は今季最多タイの9安打と奮闘。先発のランディ・メッセンジャー投手(37)は6回2失点の粘りの投球で日米通算100勝目を挙げた。

 メッセンジャーは緩急を使った投球で凡打の山を築いた。左足薬指の骨折をおして強行出場した女房役・梅野との息もぴったりで、6回を4安打2失点。7回の攻撃で代打を送られてお役御免となったが、その代打・中谷が値千金の逆転2ランを放って節目の日米通算100勝目が転がり込んできた。

 昨季から数えて“10度目の正直”で節目の白星をつかんだ助っ人右腕は「いつもだと6回で交代するのは悔しいが、今日に限っては良かったよ。日米通算100勝もうれしいが、NPBだけでの100勝の方が重い。その時に大きく喜びたい」と控えめだったが、絶大な信頼を置く矢野監督は「苦しい展開の中、粘って投げてくれた。メッセに勝ちが付いてよかった。ここから110勝、120勝といってほしい」とたたえた。

 来日10年目で今季から“日本人登録扱い”となった。若手選手には惜しみなく助言を送り、必要とあれば嫌われ役にもなる。若手投手のランニングメニューが足りないと感じ、トレーナーを集めて「選手に嫌われる覚悟でランニングを課さないとダメ。俺は3A時代のコーチには嫌というほど走らされて当時は『絶対にこいつは許さない!』と思ったが、今となっては本当にありがたく思っている。若い選手は今、走ることが大事なんだ」と力説したこともあったという。

 そんな姿に、球団幹部も「嫌われ役にもなって鋭く指摘してくれる。若手選手だけでなくスタッフにとってもいい先生」と目を細める。“青い目のアニキ”は阪神の再建に欠かせない存在だ。