巨人のドラフト1位・高橋優貴投手(22)が4日の阪神戦(東京ドーム)にプロ初登板初先発し、6回4安打1失点で白星デビューを飾った。

 ルーキー左腕の初勝利をG打線が強力援護した。口火を切ったのは主砲・岡本和真内野手(22)だ。

 初回二死一塁で回ってきた1打席目に、甘く入った変化球をぶっ叩いて左中間スタンドへ。2戦連発となる2号先制2ランで同学年の高橋をアシストすると、5回先頭で迎えた第3打席は低めの152キロ直球を振り抜き、反対方向の右翼席へ放り込んだ。今季初の1試合2発に、本人は「良かったなと思います。(高橋が)結果的に楽になってくれて良かった」とうなずいた。

 若き4番に触発されるように、坂本勇と亀井にも今季1号が飛び出して計4発。終わってみれば、先発野手全員安打となる15安打で虎を力で押し切った。

 また、岡本の先制弾後の初回二死一、三塁では一塁走者のゲレーロの二盗の間に本盗(記録は重盗)も成功。阪神のプロ初先発・浜地をベンチワークで揺さぶり、まんまと3点目をもぎ取り、主導権を手繰り寄せた。

 まさにやりたい放題…。これには原監督も「うまく瞬時に動いてくれた」とにんまりだった。選手とベンチが一丸となった新生・原巨人の快進撃は止まりそうにない。