中日 新助っ人・ロメロの実力は本物だった

2019年04月05日 16時30分

来日初登板で快投のロメロ(右)

 中日が4日の広島戦(ナゴヤドーム)に3―2で競り勝ち、勝率を5割に戻した。投のヒーローは先発で6回3安打無失点の快投を見せて来日初登板初勝利をマークした新助っ人のエンニー・ロメロ(28)だ。

 課題だったクイックやけん制も向上させて「今日は良いリズムと良いコントロールで投げられて良かった。来日初登板初勝利できてすごくうれしい」と相好を崩した。

 最速164キロ左腕として注目されているが、この日は最速154キロまで“セーブ”してコントロールを重視し、赤ヘル打線に三塁を踏ませなかった。「前回の登板で速い球を投げようと思って投球フォームを崩したので、今日は球速を求めないでストライクゾーンで勝負することしか考えていなかった」と明かす。

 この投球内容にチーム内からは「今度は本物だよ」と安堵の声が広がった。というのも、2016年に自称最速166キロのハイメが入団した際、キャンプ中に右肩痛を訴えて結局、一軍登板なしのまま1年でクビになっていたことが引っかかっていたからだ。

 チーム関係者は「ハイメは『俺は166キロ投げられる』と豪語していたのに、キャンプ中はキャッチボールさえままならず、消えていった。今日のロメロの投球を見ると、160キロ以上出せるけど、勝つためにあえて剛速球にこだわっていないように見える。ハイメの二の舞いにならなくて本当に良かったよ」と胸をなで下ろしている。

 阿波野投手コーチは「ファンの人も100マイル(約161キロ)とか見たいだろうけど、そこを追っかけてしまうとね。速ければ抑えられる保証はどこにもないので、これでいいと思う」と説明する。球速詐称疑惑のあったハイメとは違い、今後もロメロは自慢の剛速球を封印してでもチームの勝ちに貢献するつもりだ。