巨人・丸の庶民な顔 チェーン店で食事&羽田空港へは電車で

2019年04月04日 16時30分

2試合連続となる2号3ランを放った丸(中)

 Gの背番号8がいよいよ本領発揮だ。巨人は3日の阪神戦(東京ドーム)に6―3で快勝。開幕2カード連続の勝ち越しを決め、連勝を4に伸ばした。打線に火をつけたのは広島からFA移籍した丸佳浩外野手(29)だ。一時の不振を吹き飛ばし、2試合連続となる2号3ランを含む3打数3安打、3打点と大爆発。破格契約で新天地に飛び込み、すっかりチームに溶け込んだ丸は、意外な一面がナインの間でウケている。

 早くも独走態勢に入るのか。静かな立ち上がりとなったこの試合、本拠地を包み込んだ静寂を切り裂いたいのは丸のひと振りだった。

 0―0の3回二死一、三塁の場面、変則右腕・青柳が投じた低めの141キロを振り抜くと、打球は右中間スタンド中段へ一直線。2戦連発となる先制3ランで球場のボルテージも一気に急上昇だ。その興奮も冷めやらぬなか、次打者の主砲・岡本も初球をバックスクリーン右にぶち込み、初めて“MO砲”のアベック弾も完成。勢いづいた岡本は7回に2点適時二塁打を放ち、新3、4番コンビで全6点を叩き出し、虎を圧倒した。

 開幕戦こそ4三振を喫した丸だが、周囲の喧騒をよそに本人はクールそのもの。「開幕戦だから余計に目立ったけど、シーズン中もそういう時は来ますから。練習の時からバタバタしなかった」。ただ、難しい低めの球をスタンドまで運んだ打撃に首脳陣は舌を巻くばかりで、原監督は「すごいライナーでね。野球人として見ても素晴らしい弾道、ホームランでしたね。評論家じゃないんだけど」と冗舌で、吉村打撃総合コーチも「ボールぎみの球を、あの角度で上げられるのはね…」とうなるばかりだった。

 頭上に両手で大きな輪っかをつくる「丸ポーズ」も浸透し始め、すっかりGナインに受け入れられた。オフには出来高を含めて5年総額30億円超の大型契約を結び、鳴り物入りで巨人へ入団した。今季の推定年俸もチームでもトップクラスの4億5000万円。ビッグマネーを手にすれば必要以上に金遣いが荒くなり身を滅ぼす選手もいるが、丸にそうした兆候は見られない。

 チームメートの間でも「僕らでは想像もできないようなおカネを持っているんでしょうけど、変に羽振りが良かったり、見せびらかすようなことはないので好感が持てます」と評判は上々だ。

 実際、丸はこれだけの“セレブ”になっても「『大戸屋』とか『すき家』とか好きですね。普通に行きますよ」と驚きの告白。庶民の強い味方でもある大手チェーン店も抵抗感なく訪れるという。

 また、移動の際には「全然。意外と分からないものですよ」と笑いながら手の込んだ変装もせず、一般客に交じって堂々とJRと私鉄の在来線を乗り継いで羽田空港までやって来たことも…。

 どんな破格契約を結んでもブレないのは、真摯に野球と向き合う姿と同じ。そうした“庶民派”の一面もナインに愛されるゆえんだろう。本調子を取り戻した丸。2年連続MVP男を得た巨人が、このままリーグを独走しそうな勢いだ。