前日3月31日に一軍選手登録を抹消された広島のドラフト1位ルーキー・小園海斗内野手(18)に、主砲・鈴木誠也内野手(24)がエールを送った。

 鈴木は背番号51の後輩でもある小園について「高卒としてはすごいと思います。僕(の1年目)とは比べ物にならないんじゃないですか」とした上で「僕は高校の時は楽しくやっていて(バットを)振り回すだけだったんですけど(小園は)完成度も高いですし対応力もすごいと思います」と絶賛。

 小園は一軍キャンプでスタートし、オープン戦でも高卒新人最多タイの2本塁打を放つなどで、球団の高卒新人としては19年ぶりの開幕一軍を勝ち取った。そんな小園に首脳陣が一軍で見せたかったのが鈴木の姿だ。4番に座りながらも、試合日はほとんど毎日早出に参加。全体練習日もチーム練習開始の3時間前には室内練習場で他の若手とともに打ち込みもする。

 鈴木は「アドバイスじゃないですよ」と前置きして自らの1年目を振り返ると「人よりも(練習を)やらなきゃ(野球人生が)終わると思っていた。やる時は一人で(練習を)やらないと終わると。二軍では一日でも早く上(一軍)に上がりたいと思ってました。でも言ってるだけじゃダメなので内容(結果)も、という意識でした」。

 緒方監督は小園について「これで今年終わるわけじゃないから。彼もどっかでまたね、(一軍に)上げてそういう経験をさせていける選手だと思う」と話し、今後の一軍起用もあるとした。そんな期待の新人に鈴木の言葉はどう響くのか。