巨人浮沈のカギを握る2人の投手コーチはキャラクター好対照

2019年04月02日 16時30分

水野コーチ(左)と宮本コーチ

 天敵広島に2連勝した新生・原巨人は2日から本拠地・東京ドームで阪神を迎え撃つ。初戦には今季のキーマンの一人である山口俊(31)が先発する。チーム浮沈の鍵を握るという点では新任の投手コーチたちも同じだろう。今季から入閣した宮本和知投手総合コーチ(55)と水野雄仁投手コーチ(53)はキャラクターも対照的。“アメとムチ作戦”はV奪回へとつながるか――。

 滑り出しは上々だ。開幕戦こそ7回1失点のエース菅野に黒星がついたものの、2戦目は対広島の“秘密兵器”だったヤングマンが公式戦初対決で6回1失点。3戦目の畠も6回途中2失点で切り抜けた。首脳陣にとっても先発陣に一定の手応えを得られたことは大きな収穫で、原監督も「新しい選手たちだから、一人ひとりが自信を持って戦えるようにしたい」と目を細める。

 次なるステップは広島でつくった流れを本拠地で“ビッグウエーブ”に変えられるかだ。1日は阪神3連戦に先発予定の山口、メルセデス、ドラ1新人左腕の高橋らがジャイアンツ球場で調整。先陣を切る山口は「とにかくチームが勝てる投球をするように心がけるだけです。何とかいいスタートを切って『今年の新しいジャイアンツは違うぞ』というところをファンの方に見せられたら」と力を込めた。

 救援陣も含め、投手陣を束ねているのが新任の宮本、水野両コーチ。人柄は好対照で、選手間でも「宮本コーチはお兄ちゃん的な存在で、水野コーチはカミナリ親父的な存在」ともっぱらだ。

 宮本コーチは「僕の仕事は選手たちを気持ちよくマウンドに送り出し、最大のパフォーマンスを発揮させること」と自認するように、長らく活動していたバラエティー番組などで培った軽妙なトークで選手たちを鼓舞している。例えば、流動的な起用が続く勝利の方程式について。クックと吉川光を軸とするなか、中川が2試合連続の好救援でアピールした広島での3戦目では「ピヨピヨ方程式」と珍妙な言い回しで表し「昨日は卵の殻がグッと割れた感じで、今日はパカッと開いて元気な赤ちゃんが誕生したかなってぐらいで。ピヨピヨを成熟させないといけないね」と報道陣を笑わせた。

 一方の水野コーチはというと「ブルペンに入る時、試合で投げる時だけは集中してくれ。他は何でもいい。(選手と)仲良くなりたいわけでもないし、嫌われてもナメられてもいけない」を身上とする。時に厳しい言葉を投げかけ、澤村に「直球が速いのは分かっているから(球速を)2、3キロ落としてもコントロールを良くしろ」とズバリ指摘したこともあった。

 若返った投手陣を盛り立て、締めるところはビシッと締める。絶妙なバランスを保ちながら、V奪回へと突き進もうとしている。