西武は31日、ソフトバンク戦(ヤフオク)に1―3と逆転負けを喫し、2014年以来5年ぶりの開幕3連敗スタートとなった。また、辻政権になってから“鬼門”ヤフオクドームでの戦績は、4勝22敗(勝率1割5分4厘)だ。
打つべき打者が打っても勝てない。5回、18年目の主砲、8番・中村が相手先発・高橋礼から通算386号(歴代21位)となる1号先制弾を右翼テラス席へ放ったが、終わってみれば得点はこの1点のみ。
5回までホークス打線を散発4安打に抑えていた先発・高橋光は、6回一死から今宮に死球を当てると、続く前日(30日)の殊勲者・柳田への初球ストレートが真ん中に甘く入り、2号逆転2ランを被弾。経験不足とはいえ、今宮への押し出し四球後の初球スライダーが甘く入り逆転満塁弾を浴びた前日の今井と同じような展開で、主導権を手放した。
7回3失点のクオリティースタートながら、負け投手となった高橋光は「厳しくいかなきゃいけないところで、シュートして真ん中に入ってしまった。あれだけのいい打者なので、当ててもいいぐらいの気持ちでいかなければいけなかった」と反省しきり。
辻監督は「光成はよかったね。よく粘っていた。また柳田に入り球を打たれたね。でも打った方がすごい。ただ(7回の)上林の本塁打だけは反省しなきゃいけない。1点差ならまだチャンスはあった。あの3点目は痛かった。状況を判断してほしかった」と森との若いバッテリーを責めることはしなかった。
また指揮官は敵地3連敗の厳しいスタートにも「まあ、結果だからね。(スタメン)全員にヒットも出たし。さあ、やりますよ。それ(ヤフオクドームで9連敗)はみんな分かっている。でも先のことは分からない。まあ、次は地元だし、あさってからが開幕戦という気持ちで頑張ります。まあ、見といてくれよ」と前を向いた。