広島・大瀬良 巨人・丸から4三振 好投支えたウッズのメンタル

2019年03月30日 13時00分

丸を完璧に封じた大瀬良

 鯉のエースが29日の開幕戦で堂々の投球を披露した。プロ6年目で初の開幕投手を務めた大瀬良は5回まで毎回走者を背負いながらも、昨季までともに戦った丸から4打席連続三振を奪うなど力投。2年連続で沢村賞に輝いている菅野との投げ合いに「そうそう点は取れないと想定して投げました」と無失点投球を続け、粘り勝ち。お立ち台で「(開幕投手は)一つ目指していたものでもあるので、やっと立てるという思いを何とかいい方向に頑張りたいと思ってマウンドに立ちました。ホッとしています」と笑みを見せた。

 初の大役、しかも球界を代表するエースとの対決でも動じなかった。頭の片隅にあったのはメジャー通算14勝を誇るゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズの“教え”だ。

 2005年10月のアメックス選手権最終日、プレーオフでジョン・デーリーがパットを外せば自分の優勝が決まる場面で、ウッズは「入るな!」ではなく「入れ!」と念じたという。このエピソードを「心理学の本かテレビ」で知った大瀬良は「自分のライバルには強くあってほしいから」とのウッズの考えに感銘を受け「自分でも調べて、自分がもっと成長するにはそういう考え方も必要なのかなと思った」。

 昨年はキャリアハイの15勝を挙げて最多勝に輝き、リーグ3連覇にも貢献したが、投手として最高の栄誉である沢村賞は逃した。受賞したのは菅野。「そういう投手と戦って勝つことに意味があると思う。相手も高いところにいて、自分も高いレベルで勝負するという気持ち」が、この日の好投にもつながった。