西武が主砲・山川の1号満塁弾で一度は追いついた29日のソフトバンク戦(ヤフオク)を延長11回の末、守護神・ヒースの乱調で4—5と落とした。

 就任3年目で初めての開幕戦黒星スタートとなった辻発彦監督(60)は「千賀から4点はキツイと思ったけど、(8回に)よく追いついてくれた。あそこで追い越せればよかった。山川はモヤモヤしていたけど、ホームランが出てホッとしたんじゃないか」とコメント。黒星スタートを悲観するわけでもなく、打つべき主砲の同点満塁弾に安堵し、最大の勝ちパターンである打線のつながり方、ビッグイニングのつくり方への安心感を語った。

 さらに5回10安打4失点の先発・多和田についても「良かったと思うよ。いい球を投げていたと思う。ヒットを打たれながら2失点で踏ん張っていた」と一定の評価を与えた。

 一方で同点の延長11回に6番手で登板し一死も取れぬまま四球、連続安打で敗戦投手となった守護神・ヒースについては「ちょっと心配だね。(今後は)マーティンを抑えでいかすパターンも出てくる」と言及。小野投手コーチも「(ヒースは)ちょっと心配。必要な選手なので、何か問題があるなら、今の時期ならファームに置いてやり直すこともできるので話をしたい」と同調。打者3人に投げた8球のうち6球がボールだった調整遅れの守護神の配置転換が現実味を帯びてきた。