昨季のパ・リーグMVP&本塁打王の西武・山川穂高内野手(27)が29日のソフトバンク戦(ヤフオク)で今季1号本塁打を価値ある同点満塁弾で決めた。

 ホークス先発・千賀の前に6回無得点に抑えられていた西武打線。敵地、4万178人の満員のスタジアムで0—4と敗色ムードが濃くなってきた8回無死満塁のチャンスでようやく4番のバットが火を噴いた。

 相手3番手・加治屋のフォーク、カーブをファウルでしのぎ2—2から甘く浮いてきた145キロのストレートを待ってましたのフルスイング。山川特有のえげつない弾道が左中間席に突き刺さった。

 この日、2回に1号先制ソロを放ったソフトバンク・松田の守る三塁をゆっくりと回り、4点目のホームを踏んだ山川はハイタッチを終えると、ライオンズファンの喜ぶレフトスタンドに向かい今季初のどすこいパフォーマンスを披露。2回に繰り出された「熱男!」に対し、パフォーマンスの師匠の前で念願の“どすこい返し”で歓喜のシコを踏んだ。

 山川は「打ったのは真っすぐです。開幕戦でホームランを打ててよかったです。同点に追いつけて本当によかった。どすこい!」と気持ち良さそうに支度部屋…いや、ベンチで汗を拭いた。