【センバツ】智弁和歌山18安打13点強力打線で快勝! 中谷カラーに染まる

2019年03月29日 16時30分

指示を出す中谷監督

【ズームアップ甲子園】第91回選抜高校野球大会は28日、1回戦と2回戦の3試合が行われ、優勝候補の智弁和歌山(和歌山)が21世紀枠で初出場の熊本西(熊本)を13―2で下し、2回戦に駒を進めた。

 自慢の打線が18安打13点を叩き出し、甲子園最多68勝の名将・高嶋仁前監督から後を引き継いだ中谷仁監督に初勝利をプレゼントした。

 名将からバトンを受けた新米監督だが、チームには早くも「中谷カラー」が浸透している。阪神、楽天などで捕手としてプレーした経験を持つプロ出身監督は、これまで培った経験を惜しみなくナインに伝えている。日頃の指導から、現役時代に薫陶を受けた野村克也氏や星野仙一氏らの金言を引用。プロの名将が口すっぱく言っていた「準備の大切さ」を説いているという。

 特に「ノムラの教え」は実用的なものも多く、ナインの間で浸透している。ある選手は「相手の心理を読んだり、相手のしぐさや特徴を見逃さない意識は、中谷監督になってから高くなった。特にバッテリーの配球面で、野村さんの教えだったり、監督自身の経験をもとにしたアドバイスは貴重です」と語る。別の選手は「相手の癖の出やすい箇所がわかるようになってきたし、野球脳が鍛えられています」とレベルアップを実感。高度な野球と「考える野球」が根づき始めている。

 ウイニングボールを大事にポケットにしまい「勝ててよかった。今の選手たちと勝てたことは感慨深いです」と口元を緩めた中谷監督。プロで酸いも甘いも経験した“財産”が、母校の後輩たちの血となり肉となっている。