昨年最下位からの巻き返しに燃える阪神・矢野燿大監督(50)がシーズン開幕前日の28日、ファンに向けて「2003年、05年はリーグ優勝だけで終わっている。今年は日本一になって大阪、神戸で優勝パレードをしたいと思っている」と高々と宣言した。オープン戦は12球団中11位で評論家など周囲からの下馬評も低いままだが、持ち前のプラス思考はどこまでも健在。「僕自身、(今シーズンを)思い切り楽しみたい」と“エンジョイ発言”まで飛び出した。

 29日のヤクルトとの開幕第1戦は、球団最長タイとなる5年連続6度目のオープニング投手を務めるランディ・メッセンジャー(37)が先発する。指揮官は「思い切ってヤクルト打線に向かっていってくれればいい」とゲキを飛ばし、プロ初の開幕4番をまかせた大山悠輔内野手(24)にも「プレッシャーはかかるだろうが、悠輔自身がどう楽しめるか。4番はチームに一人しかいない。そこは誇りを持ってやってくれたら」とエールを送った。