巨人・元木コーチがナインに闘魂注入 「気持ちからナメられないように」

2019年03月28日 16時30分

丸(左)、原監督(右)と同じ方向に視線を送る元木コーチ

 4年連続V逸中の巨人は29日から敵地マツダスタジアムで行われる広島3連戦で開幕を迎える。リーグ3連覇中の宿敵には4年連続で負け越しており、V奪回には打倒カープが欠かせない。そんな中、巻き返しを期すチームに「失われた闘魂」を注入しようと燃えているのが元木大介内野守備兼打撃コーチ(47)だ。春季キャンプで原監督からコーチとしては異例の「チームMVP」にも選ばれた男が本紙に熱く語った。

 今春キャンプではグラウンドで選手やスタッフの大きな声が響き渡った。近年の巨人では、ほとんど見られなかった光景。その発案者こそが元木コーチだ。「おとなしくやりたくねえもん、俺は」と言い、こう続けた。

 元木コーチ 今年からユニホームを着て、俺は俺なりにやらせてもらうと思ったから。だからまず声を出して明るくやろうと。そうすると一つになってくるし、いろいろなことがいい方向に回っていく。まずはそこからだと思うしね。基礎の基礎を変えていかなきゃいけない。そこでまず、みんなに集中させ、明るくさせる。元気良く声出して(練習で手を)抜いているヤツはいない。

 2005年に現役を退き、ユニホームを着るのは14年ぶり。チームは球団ワーストタイの4年連続のV逸中で「何とか止めなきゃいけない」との思いは人一倍強い。セ・リーグは広島が3連覇中で、巨人は昨年が7勝17敗1分け、一昨年が7勝18敗と大きく負け越している。開幕で激突する宿敵に付け入る隙はあるのか。

 元木コーチ いや、ないから(広島が)優勝していると思う。でも、そのままでは許されないからね。選手から苦手意識を取り除き、相手に「今年のジャイアンツは違うな」というプレッシャーを与えなきゃいけない。ナメられっ放しだったらやられる。だから、まずナメられないこと。やっぱり3連覇しているわけだから、そのカープを倒さないと優勝はない。

 1990年代前半から2000年代にかけて巨人の黄金期を支え、スーパースターたちがひしめき合う中で生き抜いた。その自負もある。打倒広島を果たす上で「強い気持ち」にはこだわりがあるという。

 元木コーチ まず、そこよ。技術うんぬんより気持ちからナメられないようにしなければいけない。向こうが“上から”見ているような感じがあったからね。実際(評論家として)解説している時も「ジャイアンツ、弱いですよ」という話を聞いた。そうなっちゃいけないと思っているから俺はユニホームを着ている。

 言葉の端々から、選手にも負けない気迫と覚悟がにじみ出る。

 元木コーチ ジャイアンツのためにやらなきゃいけない。それができないんであれば(ユニホームを)脱ぐしかないと思っているから、俺は。だからジャイアンツのユニホームを着るときはプライドを持ってね。今まで先輩方が素晴らしい成績を積み上げてきたわけだし、勝つためにやっている。開幕からカープ戦だし、いいんじゃないの。やりがいはあるよ!

 強い巨人を復活させるため、元木コーチは現役時代と同様に「くせ者」ぶりを発揮する。