【2019ペナント予想=伊原春樹(本紙専属評論家)】広島は丸が抜けたが、代わりの若い選手も出てきている。先発も数が揃った上に右ヒジ手術から復帰した3年目左腕・床田がかなりやりそう。ただ、4連覇は難しい。

 優勝予想した巨人はゲレーロを辛抱して使いきれるかが鍵だ。去年は調子を落とすとすぐ下げていたが、使い続ければ彼は打つ。丸の加入で厚みを増した打線はいっそう強くなる。菅野、山口が中心となる先発陣ではドラフト1位の高橋はなかなかの素材で楽しみ。三振を取れるし、先発6番手にでも入ってきたら昨年よりスタッフも充実する。広島とは実力伯仲だが、最後に巨人が抜け出すと見た。

 パは総合的に見てもソフトバンクが抜きんでている。対抗は西武。浅村は抜けたが、それでも打線は強力だ。面白いのはロッテだろう。足の速い選手が揃っており、機動力野球が安定している。井口監督がオープン戦でもいい試合運びをしており、日本ハムから移籍してきたレアードら外国人の活躍次第では上位に食い込む可能性もある。