【2019ペナント予想=大下剛史(本紙専属評論家)】セはリーグ3連覇中の広島が戦力的に抜けている。ただ、昨年までのように早々と突っ走ることはないだろう。先発ローテの柱を担うべき左腕ジョンソンがオープン戦最終登板の予定だった23日のソフトバンク戦を回避した。理由はコンディション不良とのことだが、過去4季で3度の2桁勝利を含む通算46勝の助っ人が計算できないとなれば大きな誤算だ。

 ライバルとなるのは巨人だろう。原監督の再々登板でチーム全体がピリッとしているし、戦力的にも侮れない。それに続くのが強力打線を擁するDeNAか。いずれにせよ、今年も広島に独走を許すようでは情けない。9月までどこが優勝するか分からないような展開にしなければファンだってしらけてしまう。

 広島の本拠地マツダスタジアムはオープン戦から大盛況で、公式戦のチケットはプラチナ化している。OBの一人として喜ばしく思う半面、このまま“カープ1強”が続くようだとプロ野球全体の人気低下につながりかねないと不安に思っているのも事実だ。

 パもソフトバンクが戦力的に抜けている。一泡吹かせられるとすれば日本ハムか。昨年の覇者・西武はエースの菊池と3番打者の浅村が抜けた穴が大きく3位とした。