本紙評論家・遠山奨志氏 阪神の野手に「俺が目立つ、俺がいく、俺が稼ぐの精神でガツガツいけ」

2019年03月25日 16時30分

西が加入した投手陣は盤石

 阪神が24日のオリックス戦(京セラドーム)に8―4で快勝。先発の西が6回を5安打無失点に封じる快投を披露すれば、打線は2回に大山の先制ソロを含む打者一巡の猛攻で7点を挙げ、序盤で一気に勝負を決めた。

 オープン戦最下位を最終戦の土壇場で回避した矢野燿大監督(50)は試合後「(29日のヤクルトとの)開幕戦は今日の(先発)メンバーでいく」と公表し、1、2番に木浪、近本のルーキーコンビを抜てき。虎の新人2人が開幕オーダーに名を連ねるのは実に72年ぶりとなる。

「いい競争ができた。ここからさらにプラスが望める状況なので楽しみは多い。選手たちの成長も実感できた。開幕が楽しみ」と指揮官は手応えを語るも、阪神はオープン戦12球団中11位。チーム打率も2割2分7厘と課題の得点力解消には至っていない。だが、本紙評論家の遠山奨志氏によれば、それほど悲観することはないという。

 というのも「投手力は12球団トップクラス。西とガルシアが加入した先発陣も強力な上、藤川、ドリス、ジョンソン、能見らが揃う中継ぎ陣も充実。駒は十分に揃っている」と投手陣が高く評価できるから。問題の野手陣に関しても「(今年42歳になる)福留がシーズンを通してフルで戦うことが難しい今、確固たるレギュラーは糸井しかいない。これは本当に大きなチャンスだと思う」と、むしろ他の選手の台頭が期待できるとした。

「阪神が今季を戦い抜く上で重要なのは機動力だが、それで木浪、近本の2人が開幕スタメンに名を連ねたわけではない。彼らが抜てきされたのは結果を残したから。矢野政権はまだ明確なカラーがなく、これから染め上げていく段階。結果さえ残せばすぐに起用してもらえる。こんなにおいしい状況はない。スローガンの『ぶち破れ! オレがヤル』のように、俺が目立つ、俺がいく、俺が稼ぐの精神でガツガツいけばバラ色の未来が待っている。ただでさえ日本屈指の人気球団なんだから」と遠山氏は虎戦士たちを鼓舞した。

 ルーキーコンビが開幕後も結果を出せば、後に続けとチーム内競争はさらに活性化する。果たして虎フィーバーの主役になるのは誰か。