巨人・ビヤヌエバに逆転一軍の目

2019年03月25日 16時30分

ようやくオープン戦1号を放ったビヤヌエバ

 原巨人の今季補強の目玉のひとつだったメジャー20発男、クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27=前パドレス)が開幕から一軍定着の可能性を残した。オープン戦最終戦となった24日のロッテ戦(東京ドーム)の4回、来日1号となる同点2ラン。年俸200万ドル(約2億2400万円)プラス出来高に加え移籍金まで支払った高額助っ人が、最後の最後にアピールに成功した。

 メキシコの大砲がようやく火を噴いた。2点を追う4回一死一塁でビヤヌエバは外角高めの直球を左中間スタンド中段に叩き込んだ。「1本出るまでオレは日本で打てないんじゃないかと思った。監督やコーチからゆったりと大振りにならないよう言われ意識した」と興奮気味だった。

 試合後、丸の第1号について聞かれた原監督は「待望の一発は今日2人ぐらい出たね」と自ら助っ人に言及。「飛距離もそうだけど(もう)1本か2本。1本が200メートル飛ぶよりもね」と笑顔で本塁打量産を期待した。

 ビヤヌエバの一発を呼び込んだのは指揮官だった。吉村打撃総合コーチは「今日は本当はスタメンじゃなかったんだけど打撃練習を見て監督が急きょ、入れた」と明かした。ビヤヌエバはこの日の試合前の時点で37打数7安打2打点、1割8分9厘と低迷。同コーチは「実戦が始まり結果が出なくて焦っていた。外国人枠の争いもあったし、打ちたがってしまっていた」と技術より心理面の影響が大きかったという。

 ネット裏のスコアラーも「メジャーで20発打っただけに飛ばす力はある。今はまだ外角のボール球の変化球を振ってしまうけど、いずれ慣れてくる。追い込まれてから逆らわずにコンパクトに打ちだすと率も残すかもしれない」と警戒感を強めている。

 ビヤヌエバにとって奮起する理由もあった。首の寝違えにより17、18日のマリナーズ戦(東京ドーム)、20日の日本ハム戦(甲府)、21日の西武戦(メットライフ)を欠場したが、19日にテーマパークからSNSに投稿。きちんと二軍練習を終えた後の訪問で問題はなかったのだが、誤解を招く行動を反省した。

 23日のロッテ戦(東京ドーム)では9回に脇腹に死球を受けるも代走を拒否。「みんなで勧めたんだけど『ここで代わったら一軍に残れない』と言って交代しなかった」(チーム関係者)。そんな生き残りへの必死な気持ちをこの日の初本塁打につなげた。

 4つの外国人枠は右腕ヤングマン、左腕メルセデスと抑え候補クックの投手3人が確定している。ただメルセデスは開幕2カード目の阪神戦(東京ドーム)まで登録されず、ここにきて開幕2戦目、30日の広島戦(マツダ)で先発予定のヤングマンが登板後に抹消する案が浮上。ゲレーロ、ビヤヌエバの野手2人が揃って開幕一軍に名を連ねるプランが出てきた。

 ヤングマンが再び登録されるまでの“猶予期間”だが、当初4番・岡本の後を打つ5番打者として期待されていたビヤヌエバが本調子になれば、逆転一軍定着の目も出てくる。