ソフトB・王会長 引退イチローの指揮官の期待に「新たな悩みと戦わせることはしたくない」

2019年03月22日 12時23分

 ソフトバンクの王貞治球団会長(78)が22日、現役引退を表明したイチローについて「多くの人に感動を与えた。これからもずっと語り継がれるでしょう」と話した。

 前夜の会見は深夜にまで及んだが「あれだけの選手が引退するにあたって、話す場面は見逃したくなかった」。最後までテレビで見たという。「来るべき時が来ちゃったのかなというかね。彼にはその時が来るにしても、もっと先だろうと思っていた。残念だね」と切り出した。

 両者の接点は2006年の第1回WBCだ。監督と選手として日本を世界一に導いた。イチローにとっても王会長との時間は「宝物」と話している。王会長にとっても最高の思い出となっている。こう振り返った。

「あの時は第1回で選手の集まりも悪く、12球団の足並みもなかなか揃わなかった。そんな中で彼が電話で『出ます』と言ってくれてね。アメリカで野球をするにあたって、アメリカでの野球を知っている人が先頭に立ってくれた。どうしても我々は(メジャーを)過大評価してしまうが、彼らも人間であり、我々のほうが優れているところもあるんだという話もしてもらった。選手は心強かったと思う」

 当時、王会長はイチローに自宅からの通いを認めていた。そんな中でもチームのバスが到着するときには、すでにグラウンドで動いていたという。

「彼はどんなところでも手は抜かない。準備をしっかりしていた。全力で、丁寧に、ストレッチから何までやっていた。一緒に参加した人は大きな影響を受けたと思う。(王会長自身も)触れてみて深さや大きさを感じた」と続けた。

 今後については「しばらく放っておいてあげましょう」と温かいメッセージを送った。指導者への期待も「彼に新たな悩みと戦わせることはしたくない。今は解放してあげたいね」と話した。

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