中日・根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)の滑り込み開幕一軍入りプランがチーム内でささやかれている。

 17日、ウエスタン・オリックス戦(ナゴヤ球場)に3試合連続となる「1番・遊撃」で先発出場し、4打数1安打。この二軍戦3連戦では計14打数2安打で打率1割4分3厘、8三振と苦戦を強いられた。

 3試合の内容次第で一軍昇格を検討することを示唆していた与田監督は、そのタイミングについて「それは僕が考えます。いろんな考え方がある。いい状況になるように一軍の準備もそうだし、根尾をここで呼ぶことがいいと判断すれば呼びます」と明言しなかった。

 だが、それでもチーム内では「一軍に帯同させるべき」との声が根強い。松坂不在をカバーするため、営業面で“根尾効果”を期待する親会社や球団フロントの事情はともかく、現場サイドにも「左打者の代打不足」というチーム事情があるからだ。

「堂上でなく亀沢が二塁でスタメンに入ると、今一軍にいる左の代打は渡辺か井領、遠藤ぐらいしかいない。だったら根尾を左の代打として一軍ベンチに置いておくのもあり。そうすれば根尾がいつ登場するのか気になってたくさんのファンが試合を見に来てくれるはず」(チーム関係者)

 別の関係者も「たとえ根尾を代打で起用しても、実戦感覚が鈍らないようにナゴヤ球場で二軍戦がある時はスタメンで出して、夜はナゴヤドームでベンチ入りさせればいい。やっぱり根尾はここまで二軍戦で結果が出てなくても、一軍の試合でこそ、その能力を発揮すると思う」と指摘する。

 ここまで開幕一軍帯同が待望される高卒ルーキーもなかなかいない。中日内での「代打・根尾」プランの機運は高まるばかりだ。